Read Me If You Can

東京女子流、アーティスト宣言。「脱アイドル」できるのか?

2015年1月。東京女子流が大きく舵を切りました。

 
要約すると
東京女子流はアーティストを目指します!
・アイドル系のフェスには出ません!(2015年4月以降)
・接触は止めます!()
・おんなじキモチは封印します!

 

女子流は、まぁいつものことですが、かっこつけすぎです。

 

「脱アイドル」の意味

アーティスト宣言とは、要するに「脱アイドル」ということですね。
どうやら、「アイドル」という【場】であり、「アイドル」という【売り方】からの離脱を目指しているようです。メンバーや楽曲自体の方向性を変えるということではありません。

「アイドル」のメリットは、たとえば、(1) 握手会(接触)による複数買いや、(2) アイドルフェスでのターゲットマーケティング的な方法でのファン獲得とかでしょうか。これらをフル活用することで、一時的なものであれ、オリコンウィークリー上位や武道館でのライブなんかまで達してしまいます。「脱アイドル」=ドルヲタの援護射撃が受けられない、ということを意味します。

逆にデメリットは、「年齢の壁」「世間からの偏見」とかでしょう。もちろん、20歳超えても素敵なアイドルさんはたくさんいますが、20歳くらいになると、ヲタクからすると「そろそろ限界か?」と見られます。逆に、世間一般からすると「アイドル」=「近寄りがたいヲタクが巣食う場所」です。「アイドル」という場から脱却しない限り、どちらの目も付きまとう挟み撃ちの状態が続きます。周りの空気って結構怖いですからね。

 

S竹氏は「『アイドル』とカテゴライズされてしまうことに違和感がある」という風に表現していたけれど、つまり、「アイドル」という場にいることのデメリットをより強く感じていたということでしょう。しかも、これらのデメリットは、周りのイメージですから、ひっそりと脱アイドルするよりは「します!!!」と宣言したほうが、効果的です。

 

S竹さんは、「売り上げは、一時的には確実に落ちる」とも言っていましたが、これを挽回できるかどうかが、今後の女子流の鍵になりそうです。

 

メンバーの気持ち

・・・なんて分からない。けれど、少なくとも、山邊さんが目指しているものである、ということは間違いなく言えます。ことあるごとに、「アイドル」でなく「アーティスト」を目指していると言っていたので。
他のメンバーは、ustを見ても、その思いは読み取れないけれど少し寂しそうな顔をしているなとは思いました。偏見かもしれないけれど。
もうひとつ言えるのは、スタッフのみの意向だけで決まった話ではないだろうということ。メンバーもスタッフも含めて、チーム女子流としてがんばろうとしているところは、すごく好感が持てます。

 

「アイドルとは、太陽だ」という名言を残した新井ひとみさんはとても眩しかったです。この天性の「アイドル性」は忘れないでほしいですね・・・。

 

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アーティストとして戦う、女子流の武器とは

  1. 松井寛さんが女子流の楽曲に関わり続けること
  2. 新井ひとみが女子流のセンターであり続けること

この2点こそ、東京女子流の武器であり、これからも死守しなければならないことです。女子流に勝ち目があるとすれば、今はここだけです。

 

売り上げ的に苦しい時期が続くかもしれないけれど、これがなくなったら女子流はお終いです。逆に言えば、そうでない限り、応援していけるかなと思います。アイドルとしての東京女子流に会うのは、3/22のSHIGA IDOL COLLECTIONが最後になるので、目に焼き付けてきます~